ディロッド静電誘導発電機T

全体像

ディロッドT前から ディロッド発電機T (前から撮影) ディロッドT(後から) ディロッド発電機T (後から撮影)

動作原理

筆者の製作したディロッド静電誘導発電機Tでは、以下のようなサイクルを繰り返して静電気を作っています。(下図参照)
 
dirod-fig

@ 電極()の電荷によって、真鍮棒(○)に電荷の偏りが生じる (静電誘導)。
A 円盤が時計回りに回転し、電荷を持ったまま真鍮棒が中性ブラシ( )から離れる。
B 真鍮棒の電荷が電極に回収され、電極の電荷が増加する。
C @に戻るが、電極の電荷が増大しているため誘起される電荷はさらに多くなる。

静電気を起こす発電機ではありますが、通常私たちが想像するように「こすって」静電気を起こしているわけではなく、「静電誘導」という全く別の現象を利用 して静電気を発生させています。

原理を見ればわかるかと思いますが、この発電機では、最初の時点で両側の電極に電荷の差が全くな ければ静電気が発生することはありません。しかしながら、大抵の場合は人間の手が電極に触った際に生じる静電気や空気中の荷電粒子のために、両側の電極に 電荷の 差が全くないということはなく、ほぼ100%電位差があります。そしてわずかでも電位差があれば、円盤の回転と共に電位差は急激に増大し、数秒から数十秒 で火花放電が起きるほどの静電気が発生します(「静電気の話」ではこの過程を「複利的に電荷が増大する」と表現しています)。ただし、どちらの電極が正に なるかは毎回偶然に支配されます。

なお、このディロッド静電誘導型発電機TはA.D.ムーア著「静電気の話」の「ディロッド・ジュニア」をもとに製作しました。ちなみに、この本の著者によ ると「ディロッド」という名前 は、円板(disk)の di と棒(rod)からつけたものだそうです。

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